ヘリウムガスの代用はある?浮かせたいときの現実的な選択

空気より軽い気体はヘリウム以外にもあり、水素やメタン、アンモニアが挙げられます。ただし可燃性や毒性があるため、風船に入れて室内で扱えるのは不活性で燃えないヘリウムだけです。
ヘリウムガスの代用を探している人の困りごとは、浮かせる手段がない場合と、そもそも膨らませる手段がない場合に分かれます。
前者は別の気体に置き換えても解決せず、後者は空気入れがあれば足ります。
100円ショップのフィルムバルーンには商品名に「ヘリウム非対応」と明記されたものもあり、そもそもガスを入れられない場合もあります。
本記事では、ヘリウムガスの代用を探すことになる原因、浮かせる必要があるかどうかの切り分け、水素や重曹などよく紹介される方法の限界を解説します。

バルーンデイズ編集部
「バルーンデイズ」は、誕生日や記念日、パーティーを彩るバルーン・風船の選び方を発信するメディアです。数字バルーンやヘリウム風船、バルーンブーケから飾り付けのコツまで、シーン別・年齢別の最適解を、実際の使い勝手を確かめながら編集部がお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ヘリウムガスの代用を探すことになる原因
当日までにガスを用意できなかった
飾りつけの前日や当日に気づくケースが多く、通販は配送が間に合わず、近隣の店舗でも取扱いは時期や店舗で変わります。ヘリウムは工業用途の需要が大きく、供給が細る時期には風船用の小型缶も店頭から減ることがあります。
缶の容量が足りず途中で切れた
小型缶で膨らませられる個数は缶の容量と風船のサイズで決まるので、11インチのゴム風船を想定した個数表記で18インチのフィルムバルーンを膨らませると、途中で足りなくなります。容量ごとの個数の考え方は風船用ヘリウムガスの容量別に何個ふくらむかの目安で解説しています。
持ち運びと空き缶の処分が負担
ガス缶は容積があり、公共交通での持ち運びに向きません。使い切った後の廃棄方法も自治体で扱いが分かれるため、缶そのものを避けたいという理由で代用を探す人もいます。
実は浮かせる必要がなかった
壁面の装飾や写真の背景であれば空気で膨らませるだけで形になり、ヘリウムは不要です。演出の内容を決めないままガスを探し始めると、この見落としが起きます。
代わりの気体が必要かどうかの見分け方
まず、その風船が空中に浮いている必要があるかを確認してください。
天井まで上げる演出、手放しで宙に留めるブーケ、子どもに糸を持たせる用途であれば、空気より軽い気体が必要です。
ヘリウム以外に安全な選択肢はないため、この場合はガスの入手方法を探すことになります。
反対に、テーブルや床に置く装飾、壁に貼るアーチ、天井から吊り下げる飾りなら、空気で膨らませて構いません。吊り下げは糸やテグスで留めれば浮いているように見えるので、演出上の見え方も大きく変わりません。
使う風船の素材も確認が必要です。
ゴム(ラテックス)風船は伸びるかわりに表面からガスが抜けやすく、ヘリウムを入れても浮く時間は短めで、当日中を目安に考えてください。
フィルム(アルミ蒸着)バルーンは伸びませんがガスが抜けにくく、数日単位で浮くことがあります。
ただし気温と充填量で差が出ます。
そのうえで、パッケージに「ヘリウム非対応」と書かれていないかを見てください。書かれている製品にガスを入れる前提で代用を探すこと自体が空振りになります。
原因別の対処法
どうしても浮かせたいとき
バルーン専門店では、持ち込みや購入した商品にガスを充填するサービスを行っている店舗があります。
取扱いは店舗ごとに違うので、事前に電話で条件を確認してください。
通販と実店舗の使い分けはバルーンショップの選び方で解説しています。
空気で足りると分かったとき
手動ポンプでも電動でも膨らませられますが、数十個をまとめて用意するなら電動が楽になります。
選び方は風船の空気入れの選び方で解説しています。
空気を入れた風船は浮きませんから、バルーンスタンドや棒(バルーンスティック)、天井からの吊り下げで高さを作ってください。
ガスの量が途中で足りなくなったとき
残ったガスは大きいバルーン1個に集中させるより、小さめのバルーン数個に分けたほうが見た目の効果が残ります。
浮かせるのを一部だけにして、残りは空気入れで膨らませて壁面に回す組み合わせも現実的でしょう。
サイズごとのガス量の考え方はバルーンを浮かせるには何が必要かで解説しています。
ヘリウムの代用として紹介されるが浮かない方法
重曹と酢で作る二酸化炭素
発生する二酸化炭素は空気より重い気体なので、風船は浮かず床に落ちます。膨らませること自体はできますが、浮力を期待する用途には使えません。
温めた空気やドライヤーの温風
熱気球の原理を持ち出す説明を見かけますが、風船サイズでは必要な浮力に届かず、温度もすぐ下がります。ゴムやフィルムに熱風を当てると素材を傷めるため、装飾用途では避けてください。
変声用のガス
変声用として売られている製品は他の気体を混ぜた混合ガスで、風船を浮かせるだけの浮力がありません。
風船用ヘリウムとは別物です。
どちらも吸うためのものではなく、吸引は窒息や事故につながるので絶対に行わないでください。
水素や都市ガス
いずれも空気より軽く浮きはしますが、可燃性があり、室内の装飾や人が集まる場所で使うものではありません。
火気や静電気が近くにある環境では危険が伴うため、代用の候補として検討しないでください。
ヘリウム以外の気体で浮くかどうかは風船を浮かせる方法とヘリウム以外の可否で解説しています。
ヘリウムガスが用意できないときに考えること
浮かせる演出を諦めずに済ませたいなら、当日に頼れる手段へ切り替えるのが早いです。
ガス充填済みのバルーンブーケを店舗で受け取る、または宅配で受け取る形なら、缶を扱う必要がありません。
受け取りから会場までの移動時間が長いほどしぼみが進むので、フィルム素材を中心に選ぶと余裕が出ます。
飾り方を変える判断もあります。
天井から吊る、スタンドで立てる、壁に貼るという3タイプに置き換えれば、空気だけで会場の高さを埋められます。
柱状に積み上げるバルーンタワーやアーチは、もともと空気で組む前提の飾り方です。
屋外でのバルーンリリース(空へ放つ演出)を考えている場合は、会場や自治体で扱いが分かれます。ヘリウムが手に入るかどうか以前に、実施できるかを主催者と施設に確認してください。
ヘリウムそのものの性質や購入できる場所の考え方はヘリウムガスの選び方と買える場所で解説しています。
ガス切れを繰り返さないための選び方
次に用意するときは、風船の個数ではなく合計の容積から逆算してください。
同じ12インチ表記でも、膨らませる量で仕上がりの直径は変わり、必要なガス量も動きます。
インチ表記はcmと1対1で対応しないので、パッケージの推奨個数はサイズごとに読み分けてください。
缶を選ぶときは、容量とあわせてノズルの形とバルブの有無を見ておくと作業が止まりません。ゴム風船は口を結ぶ手間があるため、人数が少ないときは結びやすい11インチ前後に揃えると進みます。
買う場所は、当日必要かどうかで分けるのが現実的です。
余裕があるなら通販でまとめて、当日なら実店舗の在庫を電話で確認してから動いてください。
取扱いは店舗と時期で変わります。
浮かせない飾りを増やすなら、壁につきやすい静電気の対策も合わせて考えると仕上がりが安定します。対処は風船の静電気を防ぐ方法で解説しています。
よくある質問
空気で膨らませた風船を後から浮かせられますか
できません。
浮くのは空気より軽い気体を入れた場合だけなので、空気を抜いて入れ替える必要があります。
ゴム風船は一度膨らませると口が広がり、抜けやすくなる点にも注意してください。
ヘリウムを薄めて量を増やせますか
空気を混ぜると軽さが失われ、浮力が落ちます。
混ぜる割合が増えるほど浮かなくなり、浮いても短時間で下がります。
空気と混ぜず、浮かせる個数を減らして調整してください。
空気との違いはヘリウムガスと空気の違いと風船が浮く理由で解説しています。
100均のフィルムバルーンにヘリウムを入れてもいいですか
商品によって異なります。
「ヘリウム非対応」と明記された製品にはガスを入れないでください。
表記がない場合も、パッケージの用途説明を確認してから判断してください。
まとめ
ヘリウムガスの代用として安全に使える気体は、家庭の範囲では見つかりません。
二酸化炭素や温風では浮かず、水素や都市ガスは可燃性があるため装飾に向きません。
行き詰まったときは、浮かせる必要が本当にあるかを先に確認し、必要ならガス充填済みのバルーンを受け取る、不要なら空気入れとスタンドに切り替えるという2方向で立て直せます。
ぜひ本記事の切り分け手順と飾り方の置き換えを参考に、当日の装飾を形にしてください。




